イモビカッターの対策
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自動車盗難というものは、盗む側と対策する側のイタチごっこであるという側面がありますが、イモビカッターを用いた手口というのもそのひとつ。そもそもイモビライザーとはどのような盗難防止装置なのか、それを無効にするイモビカッターとはなにか、どのような対策があるのか、ぜひ知識を深めておいてください。
イモビカッターとは
まずは盗難防止装置のひとつであるイモビライザー(Immobilizer)についてご説明しましょう。イモビライザーは、かつて金属製の鍵からスマートキーへの置換が始まる過渡期に登場した盗難防止システムになります。
従来の金属製の鍵は、鍵山の形状をなんらかの手段で不正に複製してしまえば、複製された鍵での盗難が可能になってしまっていました。そうした手口への対策として誕生したのがイモビライザーです。鍵に専用のICチップを埋め込み、ICチップから発せられる信号を車体側のセンサが読み取り、信号が一致した場合にエンジンの始動が可能になるというもの。物理的に鍵を複製しただけでは盗難できないというものでした。
しかしながら、そうしたイモビライザーの働きを無効にしてしまうのが、他ならぬイモビカッター。イモビライザー搭載の車両盗難にイモビカッターを用いるという手口が常態化してしまったのです。
イモビカッターの仕組みと手口
上記の通り、イモビライザーは同じ鍵山の鍵を複製しただけではエンジンがかからず、鍵に埋め込まれたICチップの信号が合致してはじめてエンジンが始動できるというものになります。そうした仕組みを無効化してしまうのが、他ならぬイモビカッターなのです。
このイモビカッターという装置は、本来は自動車ディーラーや整備工場などでの作業の際、一時的にイモビライザーの機能を停止させるという目的に用いられるものになります。本来であれば、そうした業者でなければ入手できないようになっているべきですが、実際にはインターネット上などでザル状態に出回ってしまっています。
具体的なやり口としては、イモビカッターを用いて、まず車両側のIDコードを初期化。その上で、窃盗犯が何らかの方法で入手した鍵のIDコードに書き換えを行い、エンジンを始動可能にしてしまうという手口が用いられます。
そうした手口が横行したことにより、愛知県では2013年、茨城県では2014年に正統な理由なくイモビカッターの製造や所持を禁止する条例が定められましたが、焼石に水といった感は否めません。
狙われやすい車種やメーカー
イモビカッターというものは、車種やメーカーごとに、それぞれ異なる個体のものが必要となります。それゆえ、窃盗犯は効率的(?)に犯行を行うため、特定の車種やメーカーを狙うという傾向があります。
そうした意味で、イモビカッターによる盗難被害に遭いやすいのはズバリ、トヨタ車になります。窃盗後に海外で転売するにも需要が高く、また分解して部品単位で転売することも見込めるからです。とりわけ、ランドクルーザー、ハイエース、プリウスといった車種は特に狙われやすいので、より一層の注意が必要となります。
イモビカッターの対策方法
ご説明してきました通り、イモビカッターを用いた盗難は、本来ではエンジンを始動できない不正に複製された鍵で、エンジンを始動できるようにしてしまうというやり口になります。そうした仕組みをキチンと踏まえた上で、盗難防止の効果が期待できる対策として、以下のような方法があります。それぞれの特色を把握し、ご自身に適しているものを検討してみてください。
ハンドル/タイヤロック
イモビカッターによって電子的なロックが破られてしまった場合に備え、物理的にハンドルやタイヤを動かすことができないよう専用機具でロックしてしまうというやり方になります。イモビカッターに限らず、様々な盗難の手口に高い防止効果が期待できます。ただし、駐車するごとに、装置を装着しなければならないという面倒がかかってしまうのが難点と言えます。
イモビカッターガードを取り付ける
メーカーによっては「イモビカッターキラー」などとも呼称されています。イモビカッターの作動を検知すると、その働きを妨害するとともに、数分間程度、警告音を発してくれます。自動車に限らず窃盗犯というものは、警報や警告音というものを嫌う傾向があるので、犯行を諦めて逃走する可能性が高くなります。難点としては価格が高めであること、警告音が近所迷惑となってしまう可能性があることが挙げられます。
センサーライトを設置する
上記の警告音と同様に、窃盗犯は強い光で照らされることも嫌います。駐車場がご自宅の敷地内の場合は、センサーライトを設置することも高い盗難防止効果が期待できます。ただし、設置に際しては注意が必要。窃盗犯が簡単に取り外せてしまう場所や、木々の揺れや小動物による誤作動が起きない場所、室外機や換気扇などのそばは避けるといった配慮が必要になります。
後付けのセキュリティシステムの導入
前述しましたイモビカッターガード以外にも、プラスアルファの後付けのセキュリティシステムといったものが利用できます。例えば車両に元々搭載されているものとは独立した、別系統のセキュリティシステムとして、ドアを開けたりエンジンを始動したりすると警告音や光を発するというものや、ドアロック解除にスマートフォンの操作が必要となるようにするといったものがあります。
以上の通り、イモビライザーとは不正に複製された鍵ではエンジンを始動できないようにするというものですが、その機能を無効化してしまうのがイモビカッターです。別の言葉で言えば、不正に複製した鍵でもエンジンを始動できるようになってしまうということです。本来は自動車整備などの際に、一時的に用いる目的のものですが、不逞の輩によって盗難に悪用されてしまっているというのが実情です。言うまでもなく、正しい対策を講じることが賢明です。
方法としては、ハンドルやタイヤを物理的にロックしてしまうという方法と、窃盗犯に心理的なプレッシャーを与える方法、電子的なセキュリティ対策を追加するというやり方があります。まずは、それぞれの特性や必要となる費用、さらにはご自身の駐車場の状況などを鑑み、一番適したものはどれかという観点で選ぶというやり方がお勧めです。
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(加藤電機株式会社)
約30年間、カーセキュリティ分野におけるトップシェア(※富士経済調べ)を誇る日本の車防犯におけるプロフェッショナル。
日本各地の警察署や防犯協会と共に、車関連の犯罪手口調査を毎年実施。そのような活動が評価され、愛知県警本部や警察署等から10回以上の表彰経験も持つ。

加藤 学
(加藤電機株式会社)
約30年間、カーセキュリティ分野におけるトップシェア(※富士経済調べ)を誇る日本の車防犯におけるプロフェッショナル。
日本各地の警察署や防犯協会と共に、毎年、車関連の犯罪手口を調査することで製品開発に勤しんでいる。
そのようなカーセキュリティの普及活動が評価され、愛知県警察本部や警察署等を中心に10回以上の表彰経験も持つ。